講座 皮膚縫合の基本・12
トラブルを起こしやすい創の処置
波利井 清紀
1
1東京大学医学部形成外科
pp.386-394
発行日 1979年3月20日
Published Date 1979/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207128
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
本講座では,過去1年にわたりさまざまな角度より,創閉鎖の基本的手技が連載されてきた.しかし,創のうちには,部位,深さ,範囲や損傷された組織の種類によつて処置を誤まると創治癒が遷延したり,二次的な再建が困難になるものも多い.このように,後日トラブルを起こし易い創は,できる限り専門医に送つた方がよいが,本項では,転送された症例がどのように処置されているかを,いくつかの自験例を供覧し紹介したい.
Copyright © 1979, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.