Japanese
English
症例
慢性炎症性盲腸腫瘍についての2,3の知見
Some notes of chronic inflammatory tumor of the cecum
佐藤 進
1
,
渡辺 哲夫
1
,
大島 健一
1
,
田沢 睦男
1
,
庄司 忠実
2
,
奈良坂 俊樹
2
,
小檜山 満雄
2
,
小野寺 耕
2
,
荻生 徳弘
2
,
山下 淳平
3
,
五十嵐 三𠑊
3
Susumu SATO
1
,
Tadami SHYOJI
2
,
Junpei YAMASHITA
3
1財団法人総合花巻病院外科
2財団法人総合花巻病院内科
3岩手医科大学麻酔科
pp.1325-1327
発行日 1966年9月20日
Published Date 1966/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204104
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はじめに
私たちは過去3年間に5例の慢性炎症性盲腸肺瘍の症例を経験している.そのあるものは,全く既往歴がなく突然.腹痛を訴えて来院し,急性虫垂炎の診断で開腹して,初めて発見されたものであり,また,あるものは,数十年来.なんらかの愁訴を持ち,諸処の病院で精査をうけたにもかかわらず,異常所見なしといわれて放置されていたもので,その経過はさまざまである.また,開腹手術の際の所見では盲腸癌との鑑別が困難な程,炎症性所見にとぼしいものもある.私たちは,この慢性炎症性盲腸腫瘍の経過,診断などについて,2,3の知見を得たので報告する.
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