診断のポイント
左→右短絡心疾患—心室中隔欠損症,心房中隔欠損症を中心に
新井 達太
1
1東京女子医大榊原外科
pp.639-645
発行日 1966年5月20日
Published Date 1966/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203971
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左→右短絡心疾患とは動脈血が直接静脈系にそそぐ場合で,連続性心雑音を呈する心疾患(第21巻3号に掲載)も全て含まれているが,今回は収縮期雑音が主に聴かれる左→右短絡心疾患をとりあげ,心室中隔欠損症,心房中隔欠損症を中心として,その類似疾患との鑑別診断をとりあげる.
今回述べる左→右短絡心疾患の特徴はチアノーゼがなく,胸骨左縁時に右縁に収縮期雑音を聴取する点である画また,右心カテーテルで短絡の部位(心房あるいは心室)で血液の酸素含有量の増加があることが兵通の特徴である.
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