Japanese
English
症例
含毛嚢胞の2症例
Tow Cases of Pilonidal Cyst
中村 嘉三
1
,
半谷 真
1
,
植田 正昭
1
Yoshizo NAKAMURA
1
1慶応義塾大学医学部外科学教室
pp.664-667
発行日 1965年5月20日
Published Date 1965/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203623
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1833年,Herbert Mayo14)が始めて本症を記載し,1880年,Hodges8)は本症に対して"Pilonidal Sinus"と命名して以来,欧米においては多数の症例と共に,その発生病理および治療法に関する数百にのぼる報告が重ねられている,ラテン語のPilusは毛髪,Nidusは巣の意味である.本症は仙骨部正中線上皮下に発し,表皮嚢胞に似て内に毛髪を含んでいる.しかし,このものは化膿性炎症症状をもつて発病し,発見されることを臨床的特徴としており,一般的には表皮嚢胞とは別な疾患として扱われている.最近私共は慶大外科において,東洋人には稀とされている含毛嚢胞の2例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.
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