Japanese
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特集 脳・頸部・胸部の症例
トルコ鞍部腫瘍の手術前後における尿17-OHCSと内分泌障害
Pre-and postoperative determination of 17-OHCS and endocrine disorders in the tumor of the sellar region
稲垣 秀生
1
Hideo Inagaki
1
1東京大学医学部第1外科教室
1Ist surgical department of Tokyo University Hospital
pp.1149-1156
発行日 1964年9月20日
Published Date 1964/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203409
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はじめに
トルコ鞍部腫瘍の手術にさいしては,術前より存在するhypopituitarismにより,あるいは脳下垂体視床下部に対する侵襲により,理論的にはもちろん,また臨床的に術後早期にいわゆるendocrine complication*を起すことが知られている.
すなわち①比較的簡単な手術でも術後pituitaryshockの状態をきたすことが早くから知られていること2)4),ことに術前のhypopituitarismの存在は術後のendocrine complicationを起しやすいこと1).
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