Japanese
English
症例
腹膜惡性体腔上皮腫の1例
A Case of Cölothelioma Malignum Peritonei
津下 健哉
1
Kenya TSUGE
1
1岡山大學醫學部陣内外科教室
1Ist Surgical Dept. Medical School of Okayama University
pp.774-776
発行日 1952年12月20日
Published Date 1952/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201161
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腹膜に原発する惡性腫瘍は比較的稀であるが,そのうち特有の形態を示すものに腹膜惡性体腔上皮腫がある.本腫瘍の由来に就ては末だ定説がなく,從つて其の名称も諸家により区々でEndotheliom,Endothelkrebs,En—dothelsarcom,Mesotheliom,Caelotheliom,Deckzel—lenkrebs,Deckzellengeschwulst等の名がある.
私は最近臨床的に腸間膜淋巴腺結核を思わせた65歳の婦人を開腹し.摘出標本の檢鏡によつて初めて腹膜より発生した本腫瘍なることを確め得た1例を経驗したので此処に報告する.
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