病院めぐり
いなべ総合病院外科
長谷川 毅
1
1いなべ総合病院外科
pp.865
発行日 2014年7月20日
Published Date 2014/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407105121
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当院は三重県北部に位置し,桑名市内にある関西本線と近鉄線の桑名駅に隣接する西桑名駅より,今では珍しい762 mm特殊狭軌の三岐鉄道北勢線に乗り,ゆっくりゆられて約1時間,終着駅である阿下喜駅より徒歩数分です.病院の窓からは藤原岳をはじめとする鈴鹿山脈が一望できる風光明媚な場所にあります.駅周辺には古い町並みも残っておりゴルフ場も数多くあるとともに,工業団地や自動車関連工場なども周辺に多数ある工場の街でもあります.そのため高齢者だけでなく,若い労働者,外国人労働者も患者として多くの方が訪れます.
当院は昭和28年に三重県厚生連員弁病院として最初は内科,外科,産婦人科の3科で開設されました.以後,平成14年9月に病床数220床のいなべ総合病院として新築移転し,現在の12科(標榜科としては21科)に至ります.平成26年3月末現在の常勤医師数は研修医も含め36名であり,個性的な医師が多いのとともに診療科間の垣根は低く,連携の強さが特徴です.カンファレンスや研修会だけでなく医局旅行,忘年会,歓送迎会などでも親交を深めています.ただ近年の医療体制の変化による地方病院の医師不足の影響を当院も少なからず受け,地域医療に十分な診療体制や救急体制がとれないのが悩みですが,最近は医師数も少しづつ増加し,体制が整いつつあります.また臨床研修指定病院として毎年コンスタントに3名の初期研修医を受け入れています.
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