書評
坂井建雄,河田光博(監訳)―プロメテウス解剖学アトラス―頭頸部/神経解剖(第2版)
杉本 哲夫
1
1関西医科大学大学院・脳構築学
pp.610
発行日 2014年5月20日
Published Date 2014/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407105063
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『プロメテウス解剖学アトラス 頭頸部/神経解剖 第2版』が出版された.本書は洗練された美しい解剖図と読ませる内容を特色としている.初版にはすでに高い評価が与えられており,第2版はその伝統を見事に引き継いだ第一級のアトラスといえる.
本書は初版に比べると内容がさらに充実し,頭頸部と脳の解剖実習にも,知識の整理にも,これ1冊で充分賄えるアトラスになった.訳者序に紹介された通り,旧版の頸部の内容が頭部と合体し,頭頸部として新しく編成された.頭頸部のセクションに新しく組み込まれた内容をみると,そのすべてが医学教育のグローバルスタンダード基準をクリアしており,これからの医学教育に必須の項目といっても過言ではない.
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