Japanese
English
臨床報告・1
異時性重複癌を認めたα-fetoprotein産生横行結腸癌の長期生存の1症例
Long-term survival of a case of metachronous double cancer after resection of α-fetoprotein producing cancer of the transverse colon
清水 幸雄
1
,
平賀 理佐子
1
,
金原 太
1
,
佐藤 知洋
1
,
由良 二郎
1
,
池田 庸子
2
Yukio SHIMIZU
1
1松波総合病院外科
2松波総合病院病理診断部
キーワード:
AFP産生横行結腸癌
,
膀胱癌
,
直腸癌
,
重複癌
Keyword:
AFP産生横行結腸癌
,
膀胱癌
,
直腸癌
,
重複癌
pp.287-292
発行日 2008年2月20日
Published Date 2008/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102050
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はじめに
α-fetoprotein(以下,AFP)産生大腸癌は比較的少なく,横行結腸癌症例はきわめて稀である.AFP産生腫瘍は悪性度が高くて肝転移しやすく,予後はきわめて不良とされている.
筆者らが原発巣切除後早期に肝転移したAFP産生横行結腸癌の1例として報告した症例は1),その後に直腸癌と膀胱癌を発症したが,直腸・膀胱いずれの病変部でもAFP陽性細胞は証明されなかった.重複癌を発症したが約8年間生存中であり,肝転移をしたAFP産生横行結腸癌の長期生存例はきわめて稀と思われるので報告する.
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