Japanese
English
臨床報告 1
腫瘍切除を行い腸管を温存した回腸脂肪腫による成人腸重積の1例
A case of adult intussusception caused by a lipoma underwent tumor resection and preserved the ileum
岡田 禎人
1
,
鈴木 勝一
1
,
中山 隆
1
,
渡辺 治
1
,
伊与田 義信
1
Okada Yoshito
1
1常滑市民病院外科
キーワード:
成人型腸重積
,
回腸脂肪腫
Keyword:
成人型腸重積
,
回腸脂肪腫
pp.851-854
発行日 2003年6月20日
Published Date 2003/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101434
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はじめに
成人型腸重積は全腸重積症例の5~10%と比較的稀な疾患で1),腫瘍や炎症などの器質的疾患を伴うことが多い2).良性腫瘍が原因疾患の場合その治療は腸重積の整復と腫瘍の切除であるが,ほとんどの報告例は腸切除を行っている.今回,筆者らは腹部CTによる術前診断に基づき,腸重積整復後,腫瘍切除を行い,腸管を温存することのできた回腸脂肪腫を原因疾患とする成人型腸重積の1例を経験したので報告する.腸重積整復後に腸管を温存し,腫瘍切除を行ったという回腸脂肪腫による成人腸重積の報告は自験例が初めてである.
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