インターネット検索時代の文献整理術・1
文献検索と保存(PubMed編)
讃岐 美智義
1
Sanuki Michiyoshi
1
1広島市立安佐市民病院麻酔・集中治療科
pp.105-108
発行日 2003年1月20日
Published Date 2003/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101315
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はじめに
文献検索*1もCD-ROMの時代からインターネット検索時代になり,大きく様変わりしている.文献リストのみではなく,インターネット経由で全文まで入手可能になってきた.インターネット上で無料あるいは低価格で文献検索ができるサイトとしてPubMedと医中誌WEBがある.これらのサイトから得られる文献検索結果は,Internet ExplorerなどのWEBブラウザで表示ができるだけでなく,自分のコンピュータにファイルとして取り出せる.
文献検索を行ってその結果を印刷だけしてデータを捨てていませんか? このファイルを活用して,自分のデータベースを作りましょう.1回の検索で得られたデータを文献コピーのリストを印刷するだけでなく,自分の手元にデータベースとして残すことにより,研究開始から論文執筆までをカバーできる.文献検索を行って,研究を始める前にどのような研究がどの程度進んでいるかを知ることが大切である.詳しく知れば知るほど,これまでわかっていたと思われていることの問題点がみつかる.学会発表の質疑応答の準備や論文執筆時にも文献は必要である.そのたびごとに文献検索を行い,印刷して保存するのでは,印刷物の整理が大変である.自分のパソコン上にデータベースを作れば,図1のような流れで文献を活用できる.この連載では,図1に示す環境を作るために必要な考え方とテクニックを紹介する.
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