Japanese
English
臨床報告・1
大腿ヘルニア根治術後のメッシュ感染の1例
Infection following mesh repair of a femoral hernia : Case report
松田 俊太郎
1
,
峯 一彦
1
,
河野 文彰
1
,
小谷 幸生
1
,
市成 秀樹
1
,
柴田 紘一郎
1
Shuntaro MATSUDA
1
1宮崎県立日南病院外科
キーワード:
大腿ヘルニア
,
メッシュ
,
感染
Keyword:
大腿ヘルニア
,
メッシュ
,
感染
pp.105-107
発行日 2006年1月20日
Published Date 2006/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100340
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はじめに
以前に一般的に行われてきた鼠径ヘルニアおよび大腿ヘルニアの手術方法にはMcVay法やIliopubic tract repair法など多数が存在するが,これらの手術では周囲組織を利用して後壁を補強するため緊張が強く,再発の一因となっていた.最近では各種メッシュを使用して緊張を軽減したヘルニア根治術が施行されるようになり,現在の標準術式となっている1).しかし,合併症の中で術後のメッシュ感染は治療に難渋することが報告されている2~5).
今回,術後3か月目に創部感染を発症し,保存的治療を行っても寛解しない症例に,最終的には初回手術の1年4か月後にメッシュ除去術を施行して軽快した症例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.
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