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海外文献抄録
Presenile dementia with Lewy bodies and neurofibrillary tangles./Forno, L. S., Barbour, P. J. & Norville, R. L., Arch. Neuro., 35 : 818—822, 1978.
大友 英一
pp.270-271
発行日 1979年3月1日
Published Date 1979/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406204383
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Lewy小体および神経線維性変化を有する初老期痴呆
55歳男,頭痛と右Horner症候群の出現があり,進行性に知能低下があり,気脳術で脳室拡大を認めた。CTでは水頭症があるが,大脳皮質萎縮の所見はなかつた.髄圧は90mmH2Oで総蛋白は70mg/dlであつた.尿失禁も出現し,入院した。記憶力低下が著明であり,計算障害があり,右のHorner,深部反射亢進,企図振戦,安静時振戦,パーキンソン様歩行などを認めた。脳室心房shuntを行つた。術後歩行障害は著明に改善したが,精神症状は変化を示さず,各種薬物投与を受けたが症状発現後5年の経過で死亡,知能低下は進行性であつた。
脳重量は1,370gであり,硬膜は薄く,黒質および青斑核はやや色が薄く,明らかな大脳萎縮はなかつた。
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