海外文献抄録

Levels and disappearance of Prostoglandin F2α in cerebral spisalfluid : A clinical and experimental study. /Hagen, A. A., Gerber, J. N., Sweeley, C. C., White, R, P. & Robertson, J. T., Stroke, 8 : 672—675, 1977.

髄液のProstaglandin F_2αのレベルと消失：臨床的および実験的研究

　脳のvasospasmの発現因子の追求が行われているが，このうちprostaglandins，特にprostaglandin F_2α（PGF_2α），prostaglandin E₂（PGE₂）は局所に適用したに脳血管を強力に収縮させることが注目されている。

　くも膜下出血例の腰椎穿刺で得た髄液中のPGF_2α濃度を頭蓋内出血や神経症状のない例で気脳術のために採取した髄液のそれと比較した。多くのくも膜下出血患者で経過中のある時期にPGF_2αの濃度は上昇を示した。しかし，PGF_2αの上昇と神経症状の重篤度とは相関はなかつた。