Japanese
English
神経耳科アトラス5
橋部脳幹障害と神経耳科学
Neurotological Approaches to the Pontine Brain Stem Lesion
小松崎 篤
1
Atsushi Komatsuzaki
1
1虎の門病院神経耳科
1Department of Neurotology Toranomon Hospital
pp.1114-1119
発行日 1972年9月1日
Published Date 1972/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406203177
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脳幹部障害の病巣局在診断については,脳神経症状や錐体路症候などの他に眼振をふくめた異常眼球運動の検査が重要な役割をはたす。
従来より大脳障害時には障害側への共同偏視(Devia—tio conjugáe)がみられ,脳幹部障害のときには病巣の反対側に共同偏視がみられることは教科書的にもよく知られている。これらの事実は,共同偏視に関与する神経機構が錐体路などいわゆる長伝導路(long tract)と同様に大脳と脳幹部の間で交叉(decussate)することを示している。
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