第16回日本脳・神経外科学会
脳外科手術に関するパネル・デイスカッション(1)
陣内 伝之助
1
,
橋場 輝芳
2
,
浅野 芳登
3
,
橋本 義雄
4
,
竹林 弘
5
,
荒木 千里
6
,
清水 健太郞
7
,
光野 孝雄
8
,
北畑 昌彦
9
,
植木 幸明
10
,
工藤 達之
11
,
塩沢 茂
12
,
松角 康彦
13
,
遠藤 辰一郞
14
,
山本 俊介
15
,
渡辺 浩策
16
1岡山大学
2札幌医科大学
3熊本大学
4名古屋大学
5和歌山医科大学
6京都大学
7東京大学
8岩手医科大学
9日本バプテスト病院
10新潟大学
11慶応大学
12関東労災病院
13九州大学外科
14福島医科大学
15三重県立大学
16京都大学外科
pp.5-14
発行日 1959年1月1日
Published Date 1959/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406200742
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陣内 今日,本学会におきまして脳外科手術に関するパネル・デイスカツションを行うようになりましたのは,実は昨年の学会で比較的お若い御熱心な脳外科を專攻してやつていらつしやいます方々と立話をしておりましたときに,ぜひこのようなものを計画して頂きたいというような話があつたのであります。それから早速,中田先生にお話申上げましたところが,それは非常にいいことだ,ひとつぜひごんどやつてくれというお話でございました。実は中田先生がいらつしやいますと非常にいいんでございますが,そこで,こういう脳手術のことに関しまするデイスカツシヨンをやつて,はたして結論が出るかどうかということが問題であります。
一般にこういう臨床の問題,特に手術のことになりますと一つ一つの症例によつても違いましようし,また,個人個人の好みや流儀などもございますので,どれがいいという結論はなかなか出にくいものだと思います。しかし,それでいいんでありまして,とかく私どもが一つの教室,一つの病院にとじこもつておりますと,文献を見ればいいんでございますけれども,たとえ文献でそういうのを読みましてもなんだか変つたことをやるのは億劫だと,もししくじつたらというようなことがございますので,つい自分の今までやつてきておる,あるいは先生から習つたことのままをやつていくようになつて,ぐるりを見ないようになるのであります。
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