Japanese
English
脳・脊髄のMRI画像アトラス
左動眼神経麻痺で発症した神経線維腫症II型の1例
A Case of Neurofibromatosis 2 Starting from Left Oculomotor Palsy
山本 敏之
1
,
豊田 千純子
1
,
尾方 克久
1
,
川井 充
1
1国立精神・神経センター武蔵病院神経内科
pp.278-279
発行日 2003年3月1日
Published Date 2003/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406100463
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患 者 22歳,男性
主 訴 左眼瞼下垂,複視
既往歴 11歳で左耳介のアテローム摘除術。これまで聴力障害を指摘されたことはない。
家族歴 家系内に近親婚なし。妹が先天性に左上下肢の関節拘縮があるが,診断はついていない。
現病歴 12歳から複視に続いて,左眼瞼下垂が出現した。15歳,眼科にてCT,MRIを施行し,正常であったため,左眼斜視の手術をした。しかし,複視も眼瞼下垂も改善しなかった。18歳,複視と眼瞼下垂で眼科受診し,眼底異常や視力障害がなく,CTで異常がないため,両眼の斜視の手術をした。複視はやや改善したが,左眼瞼下垂は徐々に悪化し,22歳,当科を受診した。
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