Japanese
English
総説
医療の質の評価とPreventable Trauma Death
Quality Assurance of Medical Treatment and Preventable Trauma Death
前田 幸宏
1,2
,
梅里 良正
1
,
大道 久
1
,
土肥 謙二
2
,
三宅 康史
2
,
有賀 徹
2
,
中村 紀夫
3
Yukihiro Maeda
1,2
,
Yoshimasa Umesato
1
,
Hisashi Ohmichi
1
,
Kenji Dohi
2
,
Yasuhumi Miyake
2
,
Tohru Aruga
2
,
Norio Nakamura
3
1日本大学医学部社会医学講座医療管理学部門
2昭和大学医学部救急医学講座
3頭部外傷データバンク検討委員会(日本神経外傷学会)
1Department of Health Care Administration, Nihon University School of Medicine
キーワード:
quality assurance
,
clinical indicators
,
preventable trauma death
,
outcome prediction model
Keyword:
quality assurance
,
clinical indicators
,
preventable trauma death
,
outcome prediction model
pp.849-855
発行日 2006年10月1日
Published Date 2006/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406100219
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はじめに
医療事故防止および医療費削減を求める社会情勢を背景に,医療における質と効率の向上は近年ますます重要な課題となってきている。この課題に対する対策の第一歩は現状認識・現状評価から始まる。医療の質を評価する目的は,医療の安全性・治療成績・効率の向上にあると考えられる。
医療の質の評価を検討するにあたり,初めにわが国の病院全体の質確保のための取り組みとして広く普及している病院機能評価の概要と基本的考え方を紹介する。また,今後,さらに重要性を増すであろう診療のプロセスおよび診療結果としてのアウトカムなどのデータに基づく評価について検討し,わが国のクリニカル・インディケーター(臨床評価指標)の今後のあり方について考察する。次に,頭部外傷領域でのPreventable Trauma Deathの評価の状況,および死亡リスクの評価方法について分析検討を行ったので,その概要を報告する。
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