Japanese
English
短報
離脱症状が認められなかったナロン錠(新配合剤)依存の1例
A Case of Newly Compounded 'Naron' Dependence without Any Withdrawal Symptoms
樋口 賢一
1
,
中山 道規
1
,
川村 智範
1
,
佐藤 豊
1
,
一ノ渡 尚道
1
Ken-ichi HIGUCHI
1
,
Michinori NAKAYAMA
1
,
Tomonori KAWAMURA
1
,
Yutaka SATO
1
,
Naomichi ICHINOWATARI
1
1防衛医科大学校精神科
1Department of Psychiatry, National Defense Medical College
キーワード:
Analgesic dependence
,
Bromvalerylurea
,
Caffeine
Keyword:
Analgesic dependence
,
Bromvalerylurea
,
Caffeine
pp.323-325
発行日 1994年3月15日
Published Date 1994/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405905010
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「ナロン」錠は1955年から発売されている解熱鎮痛薬であり,特に昭和40年代初期には「鎮痛剤遊び」の対象として流行し,その依存症例の報告5,8,12,13)も多い。「ナロン」錠はこれまでに1975年と1977年の2回にわたって組成が変更されており,1977年以降の新「ナロン」錠に対する依存に関しては,功力ら6),服部ら4)の2例の報告がなされているのみである。
今回我々は,既報告例とは異なり身体依存を認めない新「ナロン」錠の依存例を経験したので,若干の考察を加えて報告する。
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