特集 行動医学へのアプローチ
生活行動と健康—タイプA行動パターン—最近のトピックスを中心にして
桃生 寛和
1
,
遠藤 奏恵
1
1福島労災病院心療内科
pp.258-261
発行日 1994年4月15日
Published Date 1994/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901013
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◆はじめに
「タイプA行動パターン」は,冠動脈疾患(以下CAD)の危険因子の可能性があるという重要性のために,米国における行動医学の歴史の中で最も集中的・精力的に研究されてきた分野のひとつである.それゆえタイプAの研究は行動医学的研究のモデルといってもよい.
日本におけるタイプA行動パターンの研究は,1980年頃に始まったが,1988年に「タイプA行動パターン・カンファレンス」が創設されたことなどを契機にして,ここ数年急速に発展してきた.1990年には学術雑誌『タイプA』(星和書店)が創刊され,1993年には『タイプA行動パターン』(星和書店)という単行本が発刊されるに至っている.
本稿では誌面の都合もあるので,タイプA行動パターンとは何かについて簡単に紹介した上で,最近のトピックスの中から興味深いテーマのいくつかを紹介する.
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