Japanese
English
短報
ドリンク剤飲用が発症の契機となったパニック障害の1例
A Case of Panic Disorder Triggered by the Intake of Energy Drink
門矢 規久子
1
,
西野 直樹
2
,
中井 隆
1
,
三田 達雄
1
Kikuko MONYA
1
,
Naoki NISHINO
2
,
Takashi NAKAI
1
,
Tatsuo MITA
1
1大阪府済生会中津病院精神神経科
2姫路北病院
1Department of Psychiatry and Neurology, Saiseikai Nakatsu Hospital
2Himeji-Kita Hospital
キーワード:
Panic disorder
,
Caffeine
,
Energy drink
,
Coffee
,
Tobacco
Keyword:
Panic disorder
,
Caffeine
,
Energy drink
,
Coffee
,
Tobacco
pp.301-303
発行日 1999年3月15日
Published Date 1999/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405904734
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パニック発作はパニック障害の基本症状であり,アンフェタミンやカフェインなど主に交感神経刺激作用を有する精神活性物質の急性中毒の症状でもある。またパニック障害患者では,コーヒーなどに含まれるカフェインに対する感受性が亢進しており,カフェイン摂取によりパニック発作が誘発されることが報告されている3)。しかし,我が国では物質によるパニック発作誘発の研究報告8)はほとんどない。我々は,カフェインを含有するドリンク剤の飲用を契機にパニック発作が出現し,さらに,コーヒー飲用や喫煙でもパニック発作が誘発され,パニック障害が結実したと思われた症例を経験した。本症例の臨床経過を呈示して,物質のパニック発作誘発性について考察を加える。
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