Japanese
English
展望
日本におけるサイコネフロロジーの現状と今後の課題
Psychonephrology in Japan: current status and future prospects
春木 繁一
1
Shigekazu HARUKI
1
1松江青葉クリニック
1Matsue Aoba Clinic
キーワード:
Psychonephrology
,
Hemodialysis
,
Renal transplantation
,
Chronic renal failure
,
Liaisonconsultation psychiatry
Keyword:
Psychonephrology
,
Hemodialysis
,
Renal transplantation
,
Chronic renal failure
,
Liaisonconsultation psychiatry
pp.910-920
発行日 1996年9月15日
Published Date 1996/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405904166
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■はじめに
日本の透析療法は,すでに30年以上の歴史を持つ。日本透析医学会の報告によると,1995年末現在,15万4千人あまりの患者が透析治療を受けている54)。一方,日本移植学会の報告(1994年末現在の統計)では,日本での腎移植は,これまでに合計9,800回あまりが行われた53)。
さて,「サイコネフロロジー」について初めて耳にする方もあろう。まずは,簡単にその言葉の意味を説明しておく。
「サイコ」はPsychoであって,文字どおり精神・心理を意味する。この言葉に「ネフロロジー(Nephrology)」がついて「サイコネフロロジー」となった。言うまでもなく,「ネフロロジー(Nephrology)」とは腎臓(病)学の意味である。すなわち,サイコネフロロジーとは「腎臓病ことに腎不全医療におけるリエゾン・コンサルテーション医学・医療活動」を言う。
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