Japanese
English
研究と報告
悪性症候群におけるけいれん発作について—発作後軽快した1例を中心に
Convulsion in Neuroleptic Malignant Syndrome
熊谷 浩司
1
,
川口 浩司
1
,
豊田 隆雄
1
,
村田 桂子
1
Hiroshi KUMAGAI
1
,
Koji KAWAGUCHI
1
,
Takao TOYODA
1
,
Keiko MURATA
1
1島田市民病院精神科神経科
1Shimada Municipal Hospital
キーワード:
Neuroleptic malignant syndrome
,
Convulsion
,
Electric convulsive therapy
Keyword:
Neuroleptic malignant syndrome
,
Convulsion
,
Electric convulsive therapy
pp.37-42
発行日 1996年1月15日
Published Date 1996/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405904018
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【抄録】向精神薬の減量・中止に伴って悪性症候群を発症し,強直-間代けいれんの後,症状が劇的に改善した症例について報告した。本症例においては,抗精神病薬,抗不安薬,睡眠薬,中枢神経作用性の制吐剤・消化管運動改善剤などが,数か月間対症的に投与されていた。薬剤の減量に伴い,悪性症候群を発症したため,IVHなど補液を中心に全身管理を行い経過を観察した。第12病日,3回の強直-間代けいれんを起こし,その後約14時間の経過で症状が改善した。けいれん発作の認められた悪性症候群の報告症例と比較,検討したところ,本症例のように発作を契機に軽快が認められる症例が存在し,その経過は,ECTによる治療経過に類似していた。
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