Japanese
English
短報
B型慢性肝炎のインターフエロン治療中に躁状態を呈した1例
A Case of Mania Associated with Interferon Treatment for Chronic Hepatitis Type B
高橋 滋
1,2
,
大西 直樹
3
,
塚本 憲史
4
Shigeru TAKAHASHI
1,2
,
Naoki OHNISHI
3
,
Norifumi TSUKAMOTO
4
1群馬県精神保健センター
2前国立高崎病院精神神経科
3群馬大学医学部神経精神医学教室
4国立高崎病院内科
1Gunma Prefectural Mental Health Center
3Department of Neuropsychiatry, Gunma University School of Medicine
4Department of Internal Medicine, Takasaki National Hospital
キーワード:
Mania
,
Interferon
,
Chronic hepatitis
Keyword:
Mania
,
Interferon
,
Chronic hepatitis
pp.1219-1221
発行日 1993年11月15日
Published Date 1993/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405903554
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インターフェロンは胃癌などの悪性腫瘍に対する治療薬として使用され,B型およびC型慢性活動性肝炎の治療へも適応が拡大された。インターフェロンの副作用としては,発熱,関節痛,頭痛などのインフルエンザ様症状,食欲不振などの消化器症状,白血球減少,血小板減少などの血液障害が知られている。また精神症状としては,意識障害6,7)。抑うつ状態8),神経衰弱症候群1)などが報告されている。
今回インターフェロン治療中に躁状態が出現し,炭酸リチウム治療により改善をみた慢性活動性B型肝炎の症例を経験したので報告する。
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