Japanese
English
短報
躁病の炭酸リチウム治療経過中にMeige症候群を呈した1例
A Case of Meige's Syndrome by Manic Episode Treated with Lithium Carbonate
黒河内 彰
1
,
内田 正名
1
Akira Kurokouchi
1
,
Masana Uchida
1
1いわき市立常磐病院神経科・精神科
1Department of Neuropsychiatry, Iwaki-City-Joban-Hospital
pp.1336-1338
発行日 1990年12月15日
Published Date 1990/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405902964
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I.はじめに
Meige症候群(以下M症候群)は,顔面に対称性に発現する非律動性のジストニア様不随意運動を主徴とし,しかめ顔,開口などの特有な顔貌を呈する5)。近年,本症候群が種々の抗精神病薬やLevodopaなどにより発現するとの報告がある1,7,8)。しかし,炭酸リチウムにより本症候群を呈することは未だ知られていない。今回,我々は躁病の炭酸リチウム治療経過中にM症候群を呈した1例を経験したので報告する。
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