Japanese
English
短報
15年間の間欠期を経て再発した周期性傾眠症の女性例
A Female Case of Periodic Hypersomnia which had a Relapse after Intermission of Fifteen Years
田宮 聡
1
,
酒本 謡子
2
,
天野 雅夫
2
,
岡村 仁
1
,
杉原 順二
1
,
高畑 紳一
1
,
菊本 修
1
,
横田 則夫
1
,
河相 和昭
1
,
山崎 正数
1
,
中原 俊夫
1
,
更井 啓介
3
Satoshi Tamiya
1
,
Yoko Sakamoto
2
,
Masao Amano
2
,
Hitoshi Okamura
1
,
Junji Sugihara
1
,
Shinichi Kohata
1
,
Osamu Kikumoto
1
,
Norio Yokota
1
,
Kazuaki Kawai
1
,
Masakazu Yamasaki
1
,
Toshio Nakahara
1
,
Keisuke Sarai
3
1広島大学医学部神経精神医学教室
2広島静養院
3サライ神経科
1Department of Neurology and Psychiatry, Hiroshima University School of Medicine
2Hiroshima Seiyoin
3Sarai Neurological Clinic
pp.1333-1335
発行日 1990年12月15日
Published Date 1990/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405902963
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
I.はじめに
睡眠障害の中で不眠は最も頻繁に経験される症状であるのに対して,過眠は不眠ほどには多くなく,その中でも過眠を主症状とする周期性傾眠症は極めてまれな疾患である。
我々は,若年期に傾眠と不眠のエピソードで発症し,その後寛解状態にあったが,約15年を経て更年期に再び傾眠を呈した女性例を経験した。本症例の診断としては,周期性傾眠症が最も妥当と考えられたが,間欠期が極めて長期にわたっていた点,比較的高年齢で再発をみた点がこれまでの報告例と異なっていた。
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.