Japanese
English
短報
MRI中脳被蓋所見を伴う精神分裂病の1例
A Case of Schizophrenia with a MRI Finding of the Midbrain Tegmental Area
三辺 義雄
1
,
葛野 洋一
1
,
倉知 正佳
1
Yoshio Minabe
1
,
Yoh-ichi Kadono
1
,
Masayoshi Kurachi
1
1富山医科薬科大学病院精神神経科
1Neuropsychiatry Clinic, Toyama Medical and Pharmaceutical University Hospital
pp.91-92
発行日 1990年1月15日
Published Date 1990/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405902778
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I.はじめに
精神分裂病のdopamineの仮説は現在臨床,および基礎研究によって幅広い支持を集めている。しかしドーパミン経路,特にドーパミン起始細胞が存在する中脳腹側被蓋に解剖学的異常を伴う症例はほとんど報告をみない。中脳腹側被蓋に存在するドーパミン起始細胞はA10領域といわれ,最近動物を用いた電気生理学的研究により分裂病の治療,発現との関係がこれまで以上に注目されている7)。
我々は今回患者存命中にMRIによって左側中脳腹側被蓋に所見がみられた1例を経験したので報告する。
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