Japanese
English
研究と報告
進行麻痺8例における初期症状と知的予後
Initial Symptoms and Intelligence Prognoses in 8 Cases of General Paresis
中西 かおる
1
,
亀井 雄一
1
,
中嶋 常夫
1
,
榎本 哲郎
1
,
早川 達郎
1
,
工藤 吉尚
2
,
塚田 和美
1
,
樋口 輝彦
1
Kaoru NAKANISHI
1
,
Yuichi KAMEI
1
,
Tsuneo NAKAJIMA
1
,
Tetsuro ENOMOTO
1
,
Tatsuro HAYAKAWA
1
,
Yoshihisa KUDO
2
,
Kazumi TSUKADA
1
,
Teruhiko HIGUCHI
1
1国立精神・神経センター国府台病院精神科
2日本医科大学多摩永山病院
1Department of Psychiatry, National Center of Neurology and Psychiatry KOHNODAI HOSPITAL
2Department of Psychiatry, Nippon Medical School Tamanagayama Hospital
キーワード:
General paresis
,
Initial symptom
,
Intelligence prognosis
,
Prognostic factor
Keyword:
General paresis
,
Initial symptom
,
Intelligence prognosis
,
Prognostic factor
pp.1287-1293
発行日 2002年12月15日
Published Date 2002/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405902750
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【抄録】 国立精神・神経センター国府台病院にて治療された初発の進行麻癖8例について,初期症状および知的機能における予後を報告した。症例は男性7例,女性1例で,平均年齢は50歳であった。全例とも血清でのTPHA,STSは強陽性を示し,髄液ではTPHA強陽性および細胞数増多を認めた。これらの検査結果と臨床経過から進行麻痺と診断したが,早期診断に当たっては,病歴の中から初期症状を見いだすことが重要であると思われた。さらに,ペニシリン治療によりADLは全例とも回復したが,言語機能は回復しない症例があった。言語機能の予後にかかわる因子としては,発症から治療までの期間と瞳孔異常の有無が挙げられた。
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