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短報
オランザピンの関与が疑われた悪性症候群の1例
A Case Report: Neuroleptic malignant syndrome associated with olanzapine
宮澤 泰輔
1
,
村上 真里
2
Taisuke MIYAZAWA
1
,
Mari MURAKAMI
2
1京都市立病院精神科
2京都市立病院神経内科
1Department of Psychiatry, Kyoto City Hospital
2Department of Neurology, Kyoto City Hospital
キーワード:
Neuroleptic malignant syndrome
,
Olanzapine
,
Promethazine
Keyword:
Neuroleptic malignant syndrome
,
Olanzapine
,
Promethazine
pp.903-905
発行日 2002年8月15日
Published Date 2002/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405902693
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はじめに
オランザピンが本邦で一般的に使用できるようになったのは2001年6月からであり,本邦における副作用を含めた評価も徐々に確立されつつあるように思われる。今回,筆者らは30歳の男性の精神分裂病患者でリスペリドンとビペリデンの処方からオランザピンとプロメタジンの処方に切り替えて,オランザピン20mg/日とプロメタジン25mg/日眠前1回の内服治療中に悪性症候群を発症した1例を経験した。オランザピンが関係したと考えられる悪性症候群の報告は少ない。それに関する文献による報告も筆者らの知るかぎり海外を含めて数例しかなされていない。
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