Japanese
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資料
不登校を主訴に外来を訪れた児童,青年の統計的研究
Statistical Study of Childhood and Adolescent Outpatients with School Refusal
岡田 章
1
,
郭 麗月
2
Akira OKADA
1
,
Reigetsu KAKU
2
1近畿大学医学部附属病院精神神経科
2桃山学院大学社会学部社会福祉学科
1Department of Neuropsychiatry, Kinki University School of Medicine
2Faculty of Sociology, Department of Social Welfare, Momoyama Gakuin University
キーワード:
School refusal
,
Outpatient
,
Statistical study
Keyword:
School refusal
,
Outpatient
,
Statistical study
pp.869-875
発行日 2000年8月15日
Published Date 2000/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405902273
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はじめに
不登校(または登校拒否)の児童,青年は1970年代より年々増加の傾向にあり,1998年度の文部省の統計によれば学校嫌いによる30日以上の長期欠席者は全小学生の0.34%(295人に1人),全中学生の2.32%(43人に1人)に達した。このような状況は,新聞その他のマスコミによって伝えられ,不登校(または登校拒否)という用語は現在日常用語化している。今回の研究の目的は不登校を主訴に近畿大学医学部附属病院精神神経科外来を受診した児童,青年を調査し統計的に分析することであった。なお当科外来は大阪南部における唯一の大学病院の精神神経科で,近くに2大ニュータウンを抱えるという立地条件のもとで,1975年5月1日より診療を開始した。開院より3回の外来統計調査1,3,10)では18歳以下の児童青年初診患者は年平均200〜250名で,学年の偏りもほとんどみられない。
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