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資料
市立旭川病院精神科における児童思春期患者の実態―1996~2005年の10年間の外来統計から
A Statistical Study of Child and Adolescent Outpatients in Department of Psychiatry, Asahikawa City Hospital between 1996 and 2005
武井 明
1
,
目良 和彦
1
,
宮崎 健祐
1
,
佐藤 譲
1
,
原岡 陽一
1
,
本田 陽子
1
,
太田 充子
2
Akira TAKEI
1
,
Kazuhiko MERA
1
,
Kensuke MIYAZAKI
1
,
Yuzuru SATO
1
,
Yoichi HARAOKA
1
,
Yoko HONDA
1
,
Mitsuko OHTA
2
1市立旭川病院精神科
2六条神経科
1Department of Psychiatry, Asahikawa City Hospital, Asahikawa, Japan
2Rokujo Shinkeika Clinic
キーワード:
Child and adolescent psychiatry
,
Developmental disorders
,
Non-attendance at school
,
Outpatients
,
Statistical study
Keyword:
Child and adolescent psychiatry
,
Developmental disorders
,
Non-attendance at school
,
Outpatients
,
Statistical study
pp.1053-1061
発行日 2007年10月15日
Published Date 2007/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405101086
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はじめに
少子化や高度情報化といった急激な社会変化に伴って,家族関係のあり方や学校の役割が徐々に変わり始めている可能性がある。そのような変化の中で,子どもたちの心の問題が複雑化かつ多様化して,不登校,ひきこもり,いじめ,摂食障害,発達障害,児童虐待,自殺などが社会的な関心を集めるようになった。しかし,児童思春期患者の診療を専門的に行っている精神科の医療機関が全国的にみて数少ないのが現状である。
市立旭川病院精神科(以下,当科と略)では,1980年代から不登校をはじめとする思春期患者が増加した20)。そのため,思春期の子どもたちが気軽に受診できる精神科外来の必要性が高まったことから,1991年1月に思春期外来を専門外来として開設し,道北地域における児童思春期の精神科医療を担ってきた。我々は,これまでに定期的に思春期外来の患者動向を報告してきたが11,16),今回は過去10年間の統計を集計し,児童思春期患者の最近の特徴を報告する。
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