増大号特集 精神科診療における臨床評価尺度・検査を極める—エキスパートによる実践的活用法
Ⅲ章 臨床場面別の活用法
成年後見鑑定における評価尺度・検査の活用手順
樋山 雅美
1,2
,
成本 迅
1,2
1京都府立医科大学大学院医学研究科精神機能病態学
2一般社団法人日本意思決定支援推進機構
キーワード:
判断能力
,
judgment capacity
,
補助
,
assistance
,
保佐
,
curatorship
,
成年後見
,
adult guardianship
Keyword:
判断能力
,
judgment capacity
,
補助
,
assistance
,
保佐
,
curatorship
,
成年後見
,
adult guardianship
pp.721-725
発行日 2024年5月15日
Published Date 2024/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405207295
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はじめに
成年後見制度は,精神上の障害(認知症,知的障害,精神障害など)で判断能力が低下した人の財産の保護や契約のサポートを行う制度である。制度の利用にあたっては,医師の診断書を添付する必要があり,診断書では不十分と家庭裁判所が判断した場合,鑑定が求められる。本稿では,診断書,および鑑定書の作成に役立つ神経心理学的検査や,検査時の行動観察のポイントについて解説する。
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