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特集 わが国の若手による統合失調症研究最前線
統合失調症の薬物治療ガイドラインとその普及・教育・検証活動
The Dissemination, Education, and Validation for Guidelines of Pharmacotherapy for Schizophrenia
越智 紳一郎
1
,
橋本 亮太
2
Shinichiro Ochi
1
,
Ryota Hashimoto
2
1愛媛大学大学院医学系研究科精神神経科学
2国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所精神疾患病態研究部
1Department of Neuropsychiatry, Molecules and Function, Ehime University Graduate School of Medicine, Ehime, Japan
2Department of Pathology of Mental Diseases, National Institute of Mental Health, National Center of Neurology and Psychiatry
キーワード:
EGUIDE
,
effectiveness of guideline for dissemination and education in psychiatric treatment
,
ガイドライン
,
guideline
,
実装研究
,
dissemination and implementation research
,
適合度
,
individual fitness score
Keyword:
EGUIDE
,
effectiveness of guideline for dissemination and education in psychiatric treatment
,
ガイドライン
,
guideline
,
実装研究
,
dissemination and implementation research
,
適合度
,
individual fitness score
pp.463-471
発行日 2023年4月15日
Published Date 2023/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206894
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抄録
本邦においても,日本神経精神薬理学会より,統合失調症の薬物治療ガイドラインが作成され,2022年には改訂版も上梓された。しかし,ガイドラインは,いまだ十分に利用されていないため,その普及と教育が必要である。精神科医療の普及と教育に対するガイドラインの効果に関する研究(EGUIDE)は,統合失調症薬物治療ガイドラインに関する講習を行い,ガイドラインの理解度,実践度,実際の処方行動をもとに,普及と教育と検証を行っている。さらにこれらのフィードバックによって講習内容や資料を適宜見直すことでよりよい講習ができるようにしている。また,ガイドラインの普及が進むことを検証するために実際の処方行動の調査研究や,ガイドラインをより利用しやすくするために,実際の処方がガイドラインの推奨内容にどれだけ適合しているかの適合度も作成することなどで,社会実装研究として患者のQOLの向上に寄与することを目指している。
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