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特集 マインドフルネス療法は他の精神療法と何が違うのか?
マインドフルネスと精神分析との対話
A Dialogue between Mindfulness and Psychoanalysis
白波瀬 丈一郎
1
Joichiro Shirahase
1
1慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室
1Department of Neuropsychiatry, Keio University School of Medicine, Tokyo, Japan
キーワード:
Zen Buddhism
,
Psychoanalysis
,
Mindfulness
,
Mentalization
Keyword:
Zen Buddhism
,
Psychoanalysis
,
Mindfulness
,
Mentalization
pp.647-653
発行日 2019年6月15日
Published Date 2019/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405205846
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抄録 禅仏教と精神分析との関係性を歴史的に振り返ることから,マインドフルネスと精神分析の対話を試みた。その結果,双方の営みをより豊かにすることができた。精神分析において洞察が重視されるが,洞察の基礎となる自由連想にも治療的意義がある可能性を明らかにできた。さらに,さまざま臨床実践を広く精神分析に含める有用性に気付くことができた。他方,治療法としてのマインドフルネスにおいては,メンタライゼーションに基づく治療の援用により,治療者の役割を明らかにすることで,それがより豊かなものになる可能性を示すことができた。
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