Japanese
English
短報
発作間欠期に記憶障害を呈した若年者部分てんかんの1例
A Case of Juvenile Partial Epilepsy with Memory Impairment
加藤 秀明
1
,
白河 裕志
2
Hideaki Kato
1
,
Hiroshi Shirakawa
2
1須田病院
2渚クリニック
1Suda Hospital, Takayama, Japan
2Nagisa Clinic
キーワード:
Juvenile partial epilepsy
,
Memory impairment
,
Transient epileptic amnesia
Keyword:
Juvenile partial epilepsy
,
Memory impairment
,
Transient epileptic amnesia
pp.201-204
発行日 2018年2月15日
Published Date 2018/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405205544
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抄録 発作間欠期に記憶障害と相貌失認を呈した前頭葉てんかんと考えられる部分てんかんの若年者症例を報告した。3か月ほど続いたエピソード記憶の障害は抗てんかん薬投与による発作著減とともに一気に回復した。記憶障害を一過性てんかん性健忘(TEA)の視点から検討し,短時間の健忘エピソード(TEA)はてんかん放電に,持続した長期記憶の障害は発作頻発による側頭葉などの機能低下に基づくと理解した。本症例は若年者であるので学力低下が問題になったが,このような記憶障害が高齢者で生じた場合,認知症との鑑別が問題になることを指摘した。
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