Japanese
English
短報
うつ病寛解期に不潔恐怖を呈した3例
Three Cases of Mysophobia during Remission Periods of Depression
飯田 順三
1
,
山岡 一衛
1
,
川端 洋子
1
,
中井 貴
1
,
織部 裕明
1
,
平井 基陽
1
,
井川 玄朗
1
,
小西 博行
2
Junzo Iida
1
,
Kazue Yamaoka
1
,
Yohko Kawabata
1
,
Takashi Nakai
1
,
Hiroaki Oribe
1
,
Motoharu Hirai
1
,
Genro Ikawa
1
,
Hiroyuki Konishi
2
1奈良県立医科大学精神医学教室
2関西労災病院神経科
1Department of Psychiatry, Nara Medical University
2Department of Neurology, Kansai Rōhsai Hospital
pp.101-103
発行日 1988年1月15日
Published Date 1988/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405204460
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I.はじめに
うつ病と強迫症状や強迫性格との関連について,古くは精神分析家Abraham, K. 1)がうつ病患者の強迫的性格構造を指摘している。またうつ病患者の病前性格として認められているメランコリー親和型性格や執着性格などを,笠原2)は強迫性格スペクトルとしてとらえている。
またGittleson3)(1966)はうつ病の経過中に強迫症状が認められた多数の症例を報告し,広瀬4)らは,うつ病の残遺状態として神経症様状態が出現し,その中で強迫症状が認められることを指摘している。
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