Japanese
English
短報
分娩を契機に発症したrestless legs syndromeのクロナゼパムによる治療
Clonazepam Therapy against the Restless Legs Syndrome with the Onset Associated with Delivery
堀口 淳
1
Jun Horiguchi
1
1財団法人正光会宇和島精神病院
1Uwajima Psychiatric Hospital
pp.595-596
発行日 1985年5月15日
Published Date 1985/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203948
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I.はじめに
Restless legs syndromeは,主に下肢に出現する異常感覚で,夜間入眠期に出現し,しばしば下肢筋群のミオクローヌスを伴い,両下肢の独特のむずがゆさのために睡眠障害を来すことが多い。筆者は,第2子分娩約1カ月前からrestless legssyndromeが出現し,分娩後も約1年半の間症状が継続し,第3子出産時には悪化することなく自然軽快していたが,約26年後再燃し,クロナゼパムの少量投与が著効を示した患者を経験した。本邦における本症候群に関する文献は非常に少なく,さらに妊婦に出現したという報告も世界で1症例のみであり,貴重な症例と考え報告した。
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