Japanese
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研究と報告
抗うつ薬の副作用と臨床効果の予測について—二重盲検比較試験の集合解析
Side Effectsbeing related to the Prediction of Clinical Effcacy in Use of Antideprcssants: Collective analysis of double-blind studies
栗原 雅直
1
,
藤田 利治
2
Masanao Kurihara
1
,
Toshiharu Fujita
2
1虎の門病院精神科
2国立公衆衛生院疫学部
1Department of Psychiatry, Toranomon Hospital
2Department of Epidemiology, The Insitute of Public Health
キーワード:
Antidepressants
,
Side effects
,
Prediction of clinical efficacy
,
Collective analysis
Keyword:
Antidepressants
,
Side effects
,
Prediction of clinical efficacy
,
Collective analysis
pp.1021-1028
発行日 1985年9月15日
Published Date 1985/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405204004
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抄録 うつ病患者943例を対象とした7編の二重盲検比較試験の成績を集合的に解析し,24項目4段階にチェックされた各週における随伴症状と,最終全般改善度(5段階)ならびに安全度(4段階)との関連性について調べた。
めまいふらつき立ちくらみ,悪心・嘔吐,異常体験,不穏興奮錯乱,知覚異常などの随伴症状の存在は,早い時期から最終全般改善度が悪いことを予測させる兆候である。
以上の随伴症状の他,ねむ気,振せん,発汗,発疹・掻痒感,排尿障害,その他の胃腸障害などの随伴症状が治療初期にあると,安全度は悪く評価されがちである。
すなわち随伴症状のなかでも治療の安全と関連づけられるものと,症状の経過と関連づけられるものとがある。しかし(5%程度の)割合に頻度が高い随伴症状でも,記憶障害や体重増加のように,概括評価と有意の関係がないものがある。これらの差異は随伴症状に関する医師の把握の仕方について示唆するものであろう。
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