Japanese
English
研究と報告
不安神経症者の性格特徴について
Traits of Character in Anxiety Neurosis
藍沢 鎮雄
1
,
星野 良一
1
,
竹内 龍雄
2
,
高橋 徹
3
,
丸山 晋
3
,
児玉 和宏
3
,
小島 忠
4
Shizuo Aizawa
1
,
Ryoichi Hoshino
1
,
Tatsuo Takeuchi
2
,
Tooru Takahashi
3
,
Susumu Maruyama
3
,
Kazuhiro Kodama
3
,
Tadashi Kojima
4
1浜松医大精神神経科
2筑波大学臨床医学系(精神医学)
3国立精神衛生研究所
4都立松沢病院
1Department of Psychiatry, School of Medicine, Hamamatsu University
2Derpartment of Psychiatry, Institute of Clinical Medicine, The University of Tsukuba
3Japan National Institute of Mental Health
4Toyou Metropolitan Matsuzawa Hospital
キーワード:
Anxiety neurosis
,
Neurotic character
,
Personality difference
Keyword:
Anxiety neurosis
,
Neurotic character
,
Personality difference
pp.287-293
発行日 1985年3月15日
Published Date 1985/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203908
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抄録 われわれは,「病前性格—発症状況—症状—経過—予後」という臨床的セットで,不安神経症の研究をすすめている。発症状況の報告に続き,今回は同一対象118例につき,臨床記述的立場から性格特性を中心に,うつ病者との比較および予後との関連を含めて調査し,次の結果を得た。①中核的な性格特性は,内省性,配慮性,従順・素直・温和,お人よしといった標識である。②小児的・退行的・依存的といった臨床的印象は,経過上の変化として自覚されている。③予後との関連では,①の中核的な性格特性が優位なグループは予後良好であり,一方,予後不良群はこれらの中核的性格特性が乏しく,かつ強力性の要素(勝気,短気.行動性,社交性など)が複合している特徴があった。④単極型うつ病の病前性格(メランコリー親和型または執着気質)ときわめて密接な共通性を認めた。
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