動き
第9回日本睡眠学会印象記
佐野 譲
1
Yuzuru Sano
1
1金沢大学医学部神経精神医学教室
1Department of Neuro-psychiatry, Kanazawa University School of Medicine
pp.1133-1135
発行日 1984年10月15日
Published Date 1984/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203845
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今回の定期学術集会は,世話人の山口成良教授が所属する金沢大学医学部神経精神医学教室がお世話することになった。会期は昭和59年5月11日(金)・12日(土)とし,会場に当医学部十全講堂を選んだ。
本学会の印象を述べる前に,この機会に金沢大会に至る経緯を簡単に振り返ってみたい。日本睡眠学会の前身は睡眠研究会(Sleep Research Groupin Japan)である。この第1回は昭和48年12月に,司会の松本淳治先生ならびにわずか数10人の会員で発足した。その後,年2回の会合がもたれ,第8回まで続いた。昭和52年には,第3回国際睡眠学会が2年後に東京で開催されることが決定し,その準備のために学会を組織化する必要が生じた。学会は日本睡眠学会(Japanese Society of sleep Research,略称JSSR)と称され,会則は昭和52年5月22日に発効し,従来の睡眠研究会は消失した。手元の名簿によると,初年度の正会員は142名であった。第1回は世話人島薗安雄先生で,東京・虎の門共済会館で開かれ,はじめて一般演題が募集された。その後,会を重ねるごとに会員数は着実に増し,発表内容も多岐にわたり充実してきている。研究当時から現在まで,長年にわたり事務局を担当してくださっている東京都神経科学総合研究所の阿住先生,その他の皆様の御苦労,熱意には真に頭が下る思いである。
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