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資料
福岡市保健所における精神衛生相談の統計的観察
Statistical Study of Mental Health Consultation at Public Health Center in Fukuoka City
足達 淑子
1,2
Yoshiko Adachi
1,2
1福岡市南保健所
2九州大学医学部精神神経学教室
1Fukuoka City Minami Public Health Center
2Department of Neuropsychiatry, Kyushu University School of Medicine
pp.1009-1017
発行日 1982年9月15日
Published Date 1982/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203474
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I.はじめに
精神衛生法の改正により,保健所が,地域における精神衛生活動の第一線機関と位置づけられて22,38)既に16年が経過した。当初,戸惑いをもって迎えられた35)この新しい仕事は,多くの問題点を抱えながらも16,20,21,30),公衆衛生活動の中に定着し,相談や訪問の件数を延ばし,社会復帰相談事業(いわゆるデイケア)に取り組む保健所も増えてきている23)。しかしながら,地域精神医療という観点に立つと,この活動も未だに大きな力となり得ていないことは多くの認めるところであり14,20,35),また衛生統計上の増加は確かであっても,その具体的な内容が検討された報告13,18,27,41)は少ない。そこで,本論文では,福岡市における精神衛生相談の実情を調べ,内容を分析し,問題点を検討してみた。
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