動き
「精神病理懇話会・富山」
佐藤 壱三
1
Ichizo Sato
1
1千葉大学医学部精神医学教室
1Dept. of Psychiatry, Chiba Univ. School of Medicine
pp.105-107
発行日 1979年1月15日
Published Date 1979/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202885
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
しばらく途絶えていた全国規模の精神病理の懇話会が,北陸の地富山で,久しぶりに開かれた。実はちょうど1年ほど前,今回の懇話会の実行委員長でもある高柳功氏から,この企画を聞き,宮本忠雄教授への紹介をかね,東京の某所で卓をかこみ一時の話合いに加わった縁で,この方面にまったく門外漢のわたくしが,この会に参加させて戴きあまつさえこの印象記まで書かされることになったのである。
会は,昭和53年7月28〜30日の3日にわたって富山市呉羽山上の呉羽ハイツで行なわれた。御記憶の方も多いと思われるが,7月28日は,新潟地方を中心の大豪雨のため,国鉄の列車運行が寸断された日である。したがって関東,東北,あるいは北海道などからの参加予定者が,かなり足どめをくう結果となったにも拘らず,実際の参加者は当初の予定をはるかに越え,準備されたおよそ60人用の会場には,補助椅子をかなりの数加えざるを得ないありさまで,2日目の午後のパネル・ディスカッションの際は,ロビーまで人があふれ,特設のビデオ装置をつけねばならない状況であった。聞くところによると,参加者は最終的には100人を越えたとのことであった。
Copyright © 1979, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.