座談会
アジア・太平洋地域における精神医学と精神医療の過去,現在,未来
C. P. Wijesinghe
1
,
逸見 武光
2
,
S. Aroon
3
,
Ng Ho Lee
4
,
J. S. Neki
5
,
Eng-Seong Tan
6
,
目黒 克己
7
,
Suk-Whan Oh
8
,
N. Sartorius
9
,
F. R. Hassler
10
,
Hsien Rin
10
,
加藤 正明
11
,
Lourdes V. Lapuz
12
,
Karam Singer
13
,
Kusumanto Setyonegoro
14
1セイロン大学
2東京大学精神衛生学
3バンコック病院
4シンガポール,ウッドリッジ病院
5全インド医科学研究所
6マラヤ大学
7厚生省精神衛生課
8釜山大学
9WHO精神衛生部
10台北大学
11国立精神衛生研究所
12フィリピン大学
13香港,精神医学センター
14ジャカルタ大学
pp.980-1001
発行日 1972年11月15日
Published Date 1972/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201951
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昭和46年12月3日から1週間,WHOの第7回精神医学診断・分類会議が東京で開かれた。その最終日の12月14日にローカル・グループとして参加したアジア諸国の精神科医に集まっていただき,WHOの代表も参加のうえで「アジア・太平洋における精神医学の過去,現在,未来」について話してもらった。討議の時間が充分になく,紙上参加のかたちになったものもあったが,経済的,政治的に多くの困難に当面しながら,精神医学と精神医療(とくに後者)のために全力投球しているこれらのアジアの精神科医の努力は,まさに呉秀三先生のそれに匹敵するものであると感じた。経済大国といわれる日本の貧しい精神医療をこの人たちのまえに提出して批判してもらう時間がなかったことは残念であり,また文化論的な討議に終わったことも物足りない点があったが,初めての試みでもあり,次の機会に待ちたいと思う。(加藤 正明)
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