Japanese
English
資料 沖縄の精神衛生
沖縄における精神衛生の現状と問題点
On the Todays Circumstances & Their Problem Points in Mental Health of Ryukyu Islands
平安 常敏
1
,
屋良 澄夫
1
,
仲宗根 泰昭
1
T. Hirayasu
1
,
S. Yara
1
,
Y. Nakasone
1
1沖縄精和病院
1Okinawa Seiwa Hospital.
pp.734-739
発行日 1965年8月15日
Published Date 1965/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200891
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1.はしがき
敗戦によつて祖国から分離された沖縄には,公衆衛生に限つても問題点が多いが,精神衛生はいまやその緒についたばかりといつてよい。本土では「もはや戦後ではない」といわれたのは数年前となり,国家のたちなおり,なかんずく,経済のいちじるしい伸長で,民生も安定しつつあり,あるいいかたによれば「大国」であり,国際的にも先進国の列に連なろうとしている。
しかしながら,沖縄では,いまなお「戦後」であり,20年前のあのいまわしい焼土殺りくの傷跡は,人々の心に強く印され,いたるところに戦禍のあとを見ることができる。
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