Japanese
English
研究と報告
顰眉様の一表出について
On a Grimacing-like facial Expression.
遠坂 治夫
1
H. Tosaka
1
1三重県立大学医学部付属塩浜病院精神科
1Dept. of Neuropsychiat, Mie Prefectural Univ., School of Med.
pp.193-196
発行日 1964年3月15日
Published Date 1964/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200682
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著者のある種の患者の初めてのインタビューにおいて見られるかるい顰眉様の前額部の一過性の「かげり」としての表情表出に注目し,それがおおむねインタビュー状況において談話が患者の心的葛藤にふれるさいに前後しておそらく不安の表現として現われること,この種の患者は広い意味での分裂病圏に近いものが多くしかもその人格水準のまだよくたもたれているものであること,この「かげり」は真の顰眉の原型としての位置をもつ可能性もあること,を報告した。
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