Japanese
English
研究と報告
興味ある間脳症の1例
On a Case of Diencephalosis.
間島 竹二郎
1
,
小林 亮
1
,
下坂 幸三
1
,
大熊 輝雄
1
T. Majima
1
,
R. Kobayashi
1
,
K. Shimosaka
1
,
T. Okuma
1
1順天堂大学精神神経学教室
1Dept. of Psychiatry, Juntendo University, School of Medicine
pp.277-283
発行日 1963年4月15日
Published Date 1963/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200548
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I.はじめに
最近われわれは,いわゆる間脳症患者において,Doridenによる自殺未遂を契機として,既存の諸症状が顕在化し,笑い発作,脱力発作にひき続く精神運動性興奮,そして最後に幻覚体験の出現といつた一連の定型的な例外状態を示すにいたつた1例を経験した。そこでこの症例について詳しい臨床的観察を行なうとともに,さらにこれらの発作時ならびに夜間睡眠時における脳波記録ならびにポリグラフィーの施行によつて,本症の病態生理学的一面をとらえ,また,各種薬剤の単独または併合投与の結果をも検討したので,ここに報告する。
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