Japanese
English
研究と報告
PZC(Perphenazine)の使用経験—特に陳旧性精神分裂病に対して
Clinical Application of "PZC" for Chronic Schizophrenia
今尾 喜代子
1
,
兼谷 俊
1
,
尾野 成治
1
,
渡部 竜一
1
,
板倉 三郎
1
,
太宰 昭馬
1
,
寺山 晃一
2
,
渡部 光
3
K. IMAO
1
,
T. KANAYA
1
,
S. ONO
1
,
R. WATANABE
1
,
S. ITAKURA
1
,
T. DAZAI
1
,
K. TERAYAMA
2
,
A. WATANABE
3
1福島医大精神科
2福島精神病院
3桜ヶ丘病院
1Dept. of Psychiatry, Fukushima Medical College
2Fukushima Mental Hospital
3Sakuragaoka Mental Hospital
pp.249-253
発行日 1959年4月15日
Published Date 1959/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200080
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1952年Hamon,DeleyらによりChlorpromazineによる人工冬眠が精神病の治療に応用されて以来,多数のPhenothiazine系化合物が創製され,精神疾患に対する薬物療法はかなりの進歩を遂げた。本邦においてもこれら薬物療法について多数の報告がなされ,1957年には佐野1),諏訪2),両氏により宿題報告がなされた。しかしながら陳旧性精神分裂病に対する時,その効果は決して華々しいものではなく,その投与によりたとえ一時的の改善は得られても,彼等の多くは間もなく再び悪化し,社会に復帰できず,無為茫然とした毎日を過すといつた現状である。
私共は此度吉富製薬のPZCを特に陳旧性の精神分裂病に対して使用し,以下に述べる様な結果を得たので報告する。
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