Japanese
English
短報
ADHD治療薬の再チャレンジ
Re-challenge of ADHD Medications
田宮 聡
1
,
岡田 由香
1
,
小寺澤 敬子
1
,
宮田 広善
1
Satoshi TAMIYA
1
,
Yuka OKADA
1
,
Keiko KOTERAZAWA
1
,
Hiroyoshi MIYATA
1
1姫路市総合福祉通園センター
1Himeji City Center for Developmental Medicine, Himeji, Japan
キーワード:
Atomoxetine
,
Attention-deficit/Hyperactivity disorder
,
Brain development
,
Pharmacotherapy
Keyword:
Atomoxetine
,
Attention-deficit/Hyperactivity disorder
,
Brain development
,
Pharmacotherapy
pp.209-212
発行日 2014年3月15日
Published Date 2014/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405102672
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抄録
注意欠如/多動性障害に対してアトモキセチンによる薬物療法を行った症例で,服薬中断前後で異なる反応が得られた2例を提示した。服薬中断の期間は10~11か月であった。2例中1例は,最初の服薬時には無効と判断されたが,服薬再開時は効果がみられた。残りの1例では,最初の服薬時には副作用のために服薬継続できなかったのに対し,服薬再開時には副作用は問題とならなかった。こうした薬物への反応の違いを,成長に伴う中枢神経系の変化という発達的視点から考察した。臨床的には,一度試みて期待した反応が得られなかった場合でも,中断期間をはさんで再度試みることにより異なる反応が得られる可能性を示唆した。
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