Japanese
English
短報
Sertralineにより薬剤性パーキンソニズムを呈したうつ病の1症例
A Case Report: Major depressive disorder which parkinsonism was induced by sertraline
三舩 義博
1
,
野嶌 真士
2
,
岩本 崇志
2
,
森田 幸孝
2
,
和田 健
2
Yoshihiro MIFUNE
1
,
Shingi NOJIMA
2
,
Takashi IWAMOTO
2
,
Yukitaka MORITA
2
,
Ken WADA
2
1医療法人社団三愛会三船病院
2広島市立広島市民病院精神科
1Mifune Hospital, Marugame, Japan
2Department of Psychiatry, Hiroshima City Hospital
キーワード:
Parkinsonism
,
Sertraline
,
Depression
Keyword:
Parkinsonism
,
Sertraline
,
Depression
pp.663-666
発行日 2013年7月15日
Published Date 2013/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405102503
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抄録
症例は70歳男性。X-1年6月うつ病を発症し,sertralineを75mg/日まで増量したところ,抑うつ症状は改善したがパーキンソニズムが出現したため,50mg/日に減量して軽減した。その後うつ病は寛解を維持していたが,X年2月再発がみられたため,sertralineを75mg/日まで増量したところパーキンソニズムが再度増悪し,当科入院となった。Sertralineを漸減中止しmiltazapineに変薬したところ,抑うつ症状の改善とともにパーキンソニズムも軽快した。プロラクチンの上昇を伴わず,sertralineがドパミン受容体遮断とは異なる病態機序を介してパーキンソニズムを惹起したと推測された。
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