Japanese
English
短報
Aripiprazoleの付加療法が有効であった治療抵抗性うつ病の1例
Adjunctive Aripiprazole in a Patient with Treatment-resistant Depression:A case report
櫻井 政仁
1
,
岡田 京子
1
Masahito SAKURAI
1
,
Kyoko OKADA
1
1京ヶ峰岡田病院
1Kyougamine Okada Hospital, Aichi, Japan
キーワード:
Aripiprazole
,
Treatment-resistant depression
Keyword:
Aripiprazole
,
Treatment-resistant depression
pp.401-404
発行日 2010年4月15日
Published Date 2010/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405101610
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はじめに
最近うつ病の治療には,従来から使用されている三環系抗うつ薬や四環系抗うつ薬などに加えて,より副作用の少ない選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRIs),セロトニンノルアドレナリン再取り込み阻害剤(SNRIs)などの使用も可能になり,薬剤選択の幅が広くなった。しかし,うつ病の中にはこのような治療薬を十分量6~8週間以上使用しても改善に乏しい症例も存在する。このような治療抵抗性のうつ病患者に対する治療には,増強療法として炭酸リチウム,甲状腺ホルモンの追加,電気けいれん療法などが行われることも多い1,5)。また,海外では,治療抵抗性うつ病に対して非定型抗精神病薬を付加療法として用いると効果的であるという報告も散見する4)。
今回,治療歴約7年の治療抵抗性のうつ病患者に対し,付加療法としてaripiprazoleを併用し,抑うつ症状の改善を経験したので報告する。なお,報告にあたって,文書にて本人および家族の同意を得た。
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